今晩は米7月消費者物価指数(CPI)に注目。昨日は米7月生産者物価指数(PPI)の鈍化を受けて利下げ見通しが一段と強まり、主要3指数がそろって大幅に上昇した。ダウ平均は408.63ドル高(+1.04%)と反発し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.68%高、2.43%高と、ともに4営業日続伸した。米国株は8月2日発表の米7月雇用統計が弱い結果となり景気減速懸念が強まったことや、円キャリートレードの巻き戻しにより先週月曜日に急落したが、13日の終値は主要3指数ともに急落前日の8月2日終値を上回った。
今晩は引き続き物価指標に注目する展開か。昨日の7月PPIが鈍化したことで市場では9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での通常の2回分に相当する0.50%の利下げや、年内4回の利下げ見通しが一段と高まったが、今晩の米7月消費者物価指数(CPI)でもインフレ鈍化を示す結果となれば、利下げ期待が引き続き株式相場の支援となりそうだ。ただ、足もとでは景気減速懸念も強まっており、CPIが予想以上の大幅鈍化となれば、景気後退懸念が相場の重しとなることも警戒される。
今晩の米経済指標・イベントは7月CPIのほか、MBA住宅ローン申請指数、EIA週間原油在庫など。企業決算は寄り前にカーディナルヘルス、引け後にシスコシステムズが発表予定。(執筆:8月14日、14:00)