今晩は上値の重い展開か。昨日はバイデン米大統領が11月の米大統領選から撤退し、カマラ・ハリス副大統領が民主党の有力候補となったことで、トランプ元大統領の再選を見越した「トランプ・トレード」が巻き戻され、エネルギー株が下落したものの、半導体株を中心にハイテク株が買い戻されたほか、メガ・キャップからの資金ローテーションが続く小型株も上昇した。ダウ平均は127.91ドル高(+0.32%)と3日ぶりに反発し、S&P500とナスダック総合はそれぞれ1.08%高、1.58%高と4日ぶりに反発した。小型株指数のラッセル2000も1.66%高と4日ぶりに反発した。
今晩は米国経済のソフトランディング期待や先行きの利下げ期待が下値支援となることが期待されるものの、昨日の上昇の反動や、引け後のアルファベットやテスラの決算発表を控えた様子見が強まることが予想され、上値の重い展開か。寄り前に発表される6月中古住宅販売件数などの経済指標やコカ・コーラ、ゼネラルモーターズ(GM)、ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)などの決算発表をにらんだ神経質な展開となりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは6月中古住宅販売件数、7月リッチモンド連銀製造業総合指数、同サービス業売上高指数など。企業決算は寄り前にコカ・コーラ、フィリップ・モリス・インターナショナル、ゼネラルモーターズ、UPS、フリーポート・マクモラン、ゼネラル・エレクトリック、ロッキード・マーチン、引け後にアルファベット、テスラ、ビザなどが発表予定。(執筆:7月23日、14:00)