今晩は引き続き堅調か。昨日は利下げ期待が高まる中、6月小売売上高が予想を上回る強い結果となったことで米国経済のソフトランディング期待が高まり、小型株や景気敏感株が軒並み上昇した。好決算を発表したユナイテッドヘルス・グループやバンク・オブ・アメリカが大幅高となったことも追い風となった。小型株指数のラッセル2000が3.50%高と大幅に5日続伸したほか、ダウ平均も742.76ドル高(+1.85%)と大幅に5日続伸し、3日連続で取引時間中の史上最高値を更新。終値でも前日に続いて最高値を更新した。S&P500も0.64%高と3日続伸し、取引時間中と終値の最高値を更新したが、ナスダック総合は0.20%高と比較的小幅な上昇にとどまった。
今晩の取引では利下げ期待やソフトランディング期待を背景に、小型株を中心に引き続き堅調な展開か。昨日はエヌビディア、アルファベット、メタ・プラットフォームズなどが1%超下落したものの、S&P500は446銘柄が上昇し、下落は56銘柄にとどまった。物色の流れが一握りのハイテク・ジャイアントからその他の銘柄に拡大しており、物色対象の広がりが引き続き相場の追い風となることが期待される。
今晩の米経済指標・イベントは6月住宅着工件数、6月鉱工業生産、米20年債入札、米地区連銀経済報告(ベージュブック)など。このほか、ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事、バーキン米リッチモンド連銀総裁の講演も予定されている。企業決算は寄り前に シンクロニー・ファイナンシャル、ラス・ベガス・サンズ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、プロロジス、USバンコープ、引け後にユナイテッド・エアラインズ、クラウン・キャッスルなどが発表予定。(執筆:7月17日、14:00)