今晩は上値の重い展開か。昨日はアマゾン・ドット・コムやアップルなどのメガ・キャップが上昇し、主要3指数がそろって上昇した。ただ、週末金曜日の5月個人消費支出(PCE)価格指数の発表を控えた様子見姿勢も強まり、上昇は一般消費財やITなどのハイテク・セクターに限られ、S&P500の11セクターはエネルギーを筆頭に8セクターが下落となった。引け後の動きでは決算が予想を上回り、売上高見通しが予想と一致したマイクロン・テクノロジーが時間外で8%安となり、売上高が予想に届かなかったリーヴァイ・ストラウスも時間外で12%下落した。
今晩取引では、翌日の5月個人消費支出(PCE)価格指数の発表を控えた様子見やマイクロン・テクノロジーの下落が予想されることで上値の重い展開か。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目する5月PCE価格指数は、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPCE価格指数が前年比+2.6%と4月分の+2.8%から伸びの鈍化が予想されているが、予想を上回る強い伸びとなれば利下げ期待の後退が株式相場の重しとなることが警戒されている。
今晩の米経済指標・イベントは、新規失業保険申請件数、1-3月期国内総生産(GDP)確報値、5月中古住宅販売仮契約指数など。企業決算は寄り前にウォルグリーン、マコーミック、引け後にナイキが発表予定。(執筆:6月27日、14:00)
NY見通し-上値の重い展開か 経済指標は1-3月期GDP確報値など
公開日:2024.6.27
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