今晩はもみ合いか。昨日はエヌビディアが約7%高となったことでナスダック総合が0.59%高と続伸し、終値で初めて初めて17,000ポイントを上回った一方、米10年債利回りの上昇が嫌気されダウ平均が、216.73ドル安(-0.55%)と反落し、S&P500は0.02%高とほぼ横ばいで終了した。S&P500の11セクターはIT、エネルギー、コミュニケーションの3セクターが上昇する一方、このほかの8セクターが下落した。商いは低調で、S&P500に連動するSPDR S&P500 ETFの売買代金は34.4億ドルと、先週の一日平均の43.5億ドルを下回った。
今晩も引き続き方向感のない展開か。エヌビディアなどハイテク株の一角が堅調に推移する一方、早期利下げ期待の後退や米10年債利回りの上昇が相場の重しとなっており、全体としては引き続き上値の重い展開となりそうだ。利下げ見通しを巡り注目される4月個人消費支出(PCE)価格指数が週末金曜日に発表予定で、PCE価格指数の発表を控えた様子見姿勢も強まりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントはMBA住宅ローン申請指数、5月リッチモンド連銀製造業総合指数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)など。このほか、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁の講演も予定されている。企業決算は引け後にHP、セールスフォース、アジレント・テクノロジーなどが発表予定。(執筆:5月29日、14:00)