今晩は上値の重い展開か。昨日は好決算や強い見通し、株式分割を発表したエヌビディアが9.32%高と急伸したものの、高値警戒感や強い経済指標を受けた利下げ期待の後退などで幅広い銘柄に売りが強まった。ダウ平均は605.78ドル安(-1.53%)と昨年3月以来の大幅安となったほか、朝方に取引時間中の史上最高値を更新したS&P500とナスダック総合もそれぞれ0.74%安、0.39%安で終了し、主要3指数がそろって2日続落した。週初来ではダウ平均が2.35%安と6週ぶりの反落ペースとなり、S&P500も0.67%安と5週ぶりの反落ペースとなった。一方、ナスダック総合は0.30%高とプラス圏を維持し、5週続伸ペースとなった。
今晩は上値の重い展開か。昨日の大幅安の反動高が期待されるものの、来週月曜日がメモリアルデーの祝日で休場となるため、3連休を控えた持ち高調整の動きが予想されるほか、強い経済指標を受けて利下げ期待が後退したことも上値の圧迫要因となりそうだ。今晩は主要な企業の決算発表はないが、ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事の講演や4月耐久財受注、5月ミシガン大消費者信頼感指数確報値、同1年先・5年先期待インフレ率確報値の発表が予定され、要人発言や経済指標を受けた米10年債利回りの動向をにらんだ展開となりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは4月耐久財受注 、5月ミシガン大消費者信頼感指数確報値など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:5月24日、14:00)