NY見通し－FOMCとパウエルFRB議長会見に注目
今晩は米連邦公開市場委員会（FOMC）とパウエル米連邦準備理事会（FRB）議長の会見に注目。4月の月末となった昨日は1-3月期雇用コスト指数が予想を上回る強い結果となったことでインフレ長期化懸念が強まり、主要3指数はそろって3日ぶりの大幅反落となった。ダウ平均が570.17ドル安（-1.49％）となったほか、S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.57％安、2.04％安で終了。４月月間ではダウ平均が5.00％安、S&P500が4.16％安、ナスダック総合が4.41％安と主要3指数はそろって6カ月ぶりの大幅反落となった。
今晩は5月入りとなるが、金融政策の見通しをめぐってFOMCの結果や会合後のパウエル議長の記者会見が最大の焦点となりそうだ。取引時間午後に結果が公表されるFOMCでは政策金利の据え置きが確実視されているが、声明文やパウエル議長の会見から今後の政策見通しを探ることになる。足もとではインフレの根強さを示す経済指標が続いており、パウエル議長が高金利政策の長期化の必要性を強調することが警戒される。
今晩はFOMCのほか、午前中には4月ADP民間部門雇用者数や4月ISM製造業購買担当者景気指数（PMI）、JOLTS求人件数など注目度の高い経済指標の発表もあり、指標結果を受けた米国債利回りの動向にも要注目か。
今晩の企業決算は寄り前にクラフト・ハインツ、CVSヘルス、ファイザー、エスティ・ローダー、マスターカード、引け後にマラソン・オイル、クアルコム、エッツィなどが発表を予定。（執筆：5月1日、14：00）
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