NY見通し-底堅い展開か 決算発表はウォルト・ディズニー
今晩は底堅い展開か。昨日は利下げ期待の高まりを背景とした先週の株高の流れが続いたほか、ハマスがイスラエルとの休戦案の受け入れを表明したことも追い風となり、主要3指数はそろって上昇。ダウ平均が76.59ドル高(+0.46%)と4営業日続伸し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.03%高、1.19%高と大幅に3営業日続伸した。S&P500は4月12日以来、半月ぶりに短期トレンドラインの50日移動平均線を上回るなどテクニカル指標も改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は先週末比変わらずの13.49ポイントと、3月下旬以来の低水準が続いた。
今晩の取引では年内の利下げ見通しが引き続き株価の支援となることが期待されるほか、地政学リスクの緩和やテクニカル面、センチメントの改善も追い風となりそうだ。今後は利下げ見通しをめぐり、来週発表される4月消費者物価指数(CPI)などの物価指標が注目されるが、今晩は3月消費者信用残高やカシュカリ米ミネアポリス連銀総裁発言などを受けた米10年債利回りの動向が焦点か。4月末に4.71%台まで上昇した米10年債利回りは足もとでは4.48%台まで低下しており、利回りの低下傾向が続けば、グロース株や高配当利回り株の支援となりそうだ。決算発表は寄り前にウォルト・ディズニーが発表の予定で、決算やガイダンスに注目が集まる。
今晩の米経済指標・イベントはカシュカリ米ミネアポリス連銀総裁発言、米3年債入札、3月消費者信用残高など。企業決算は寄り前にウォルト・ディズニー、マーケットアクセス、引け後にエレクトロニック・アーツ、オキシデンタル・ペトロリアム、ウィン・リゾーツなどが発表を予定。(執筆:5月7日、14:00)