今晩はハイテク株を中心に堅調か。昨日は米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨がタカ派的な内容だったことが嫌気され主要3指数がそろって下落した。ダウ平均が201.95ドル安(-0.51%)と反落し、S&P500は0.27%安と4日ぶりに反落。ハイテク株主体のナスダック総合は0.13%高まで上昇し、3日連続で取引時間中の史上最高値を更新したが、0.18%安と3日ぶりに反落して終了した。引け後の動きではエヌビディアが時間外で約6%高となり、上場来高値を上回る1,000ドル台に上昇した。第1四半期(2-4月)決算が予想を上回る大幅増収増益となり、第2四半期の売上高見通しも予想を上回る強い内容だったほか、1対10の株式分割や四半期配当の引き上げも好感された。エヌビディアの決算を受けてスーパー・マイクロ・コンピューターとアドバンスト・マイクロ・デバイセズも時間外でそれぞれ4.09%高、1.95%高となった。
今晩はハイテク株を中心に堅調か。エヌビディアの2-4月期決算は予想を上回る大幅増収増益となり、5-7月期の売上高見通しもアナリスト予想を上回った。エヌビディアが時間外で6%超上昇したほか、スーパー・マイクロ・コンピューターなどの関連株も時間外で上昇しており、今晩の取引でも相場をけん引することが期待される。一方、主要3指数がそろって最高値圏にあることや、中国軍が台湾海峡付近で軍事演習を開始したことで台湾海峡の地政学リスクの高まりがセンチメントの悪化につながることが警戒される。経済指標では新規失業保険申請件数、5月S&P グローバル製造業・サービス業PMI速報値、4月新築住宅販売件数などが発表予定で、指標結果を受けた米10年債利回りの動向が注目される。このほか、寄り前に発表されるラルフ・ローレンやダラー・ツリーなどの消費関連株の決算にも要注目か。
今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数、5月S&P グローバ製造業・サービス業PMI速報値、4月新築住宅販売件数など。このほか、ボスティック米アトランタ連銀総裁の講演も予定されている。企業決算は寄り前にラルフ・ローレン、ダラー・ツリー、メドトロニック、引け後にロス・ストアーズ、デッカーズ・アウトドアなどが発表予定。(執筆:5月23日、14:00)