NYダウ史上最高値/日銀金融政策決定会合/掉尾の一振【今週のマーケット展望】
【今週のポイント】
・NYダウは、史上最高値となる3万7000ドル乗せを達成
・機関投資家がクリスマス休暇入りで、米国市場は荒い値動きになる可能性も
・金融政策決定会合後の植田日銀総裁の会見に注目
・植田日銀総裁の会見次第では、急激な円高・株安の可能性も
【キーワード解説】
掉尾の一振
◆米国株
◎米国の利下げ期待を背景にNYダウは史上初となる3万7000ドル乗せを達成
◎ただ、利下げに関しては、さまざまな要人発言もあり、今後も相場の撹乱要因となりそう
◎クリスマス休暇に入る機関投資家も多く、売買ボリュームが激減し、相場は荒い値動きになる可能性も
◆日本株
◎今週は、年内最後の日銀金融政策決定会合に注目
◎市場の予想は「現状維持」だが、会合後に行われる植田日銀総裁の会見で相場が動く可能性も◎会見で「マイナス金利解除」を匂わす発言が出た場合には、円高・株安に要注意
◎海外投資家が3週連続で日本株を売り越しているのも需給的な懸念材料に
◎日銀会合を無事通過すれば、年末にかけて相場が上昇する「掉尾の一振(とうびのいっしん)」に期待
【キーワード解説】掉尾の一振
◎「掉尾の一振(とうびのいっしん)」とは、相場格言の一つで、年末にかけて株価が上昇する様を言います
◎年末に上昇しやすいというのは良く言われるアノマリー(論理的な根拠はないもののよく発生すると言われる事象のこと)で、新年相場への期待感や機関投資家などの行動パターンなどがその理由としてあげられます
◎「掉尾」とは、物事の最後に勢いを振るうことで、掉尾の一振は年末年始の気分も表した日本らしい表現です
◎ちなみに、昨年までの10年間で12月の日経平均の前月比は6勝4敗
◆注目イベント(日本時間)
12月18日(月)
・日本:日銀金融政策決定会合(19日まで)
12月19日(火)
・日本:政策金利発表、植田日銀総裁会見
・日本:決算発表(日本オラクル)
12月20日(水)
・米国:決算発表(フェデックス)
12月22日(金)
・米国:PCEデフレータ
・米国:決算発表(ナイキ)
・日本:消費者物価指数、日銀金融政策決定会合議事要旨(10月開催分)