NY見通し-もみ合いか 経済指標は新規失業保険申請件数など
今晩はもみ合いか。昨日は米11月ADP民間部門雇用者数などの経済指標が予想を下回ったことで米10年債利回りが約3カ月ぶりの低水準となる4.10%台に低下したものの、主要3指数はそろって下落。ダウ平均が70.13ドル安(-0.19%)、S&P500が0.39%安とともに3日続落し、ハイテク株主体のナスダック総合も0.58%安と反落した。
引け後の動きでは、弱い売上高見通しを発表したペットフードのオンライン販売を行うチューウィーが時間外で11%近く下落し、予想以上の減収決算を発表したゲーム小売りチェーン大手のゲームストップも時間外で6%安となった。
今晩の取引では翌日の米11月雇用統計の発表を控え、引き続き神経質な展開か。今週発表された10月JOLTS求人件数、11月ADP民間部門雇用者数などの経済指標が予想を下回る弱い結果となったことで、米連邦準備理事会(FRB)による利上げサイクルの終了観測や来年の利下げ転換期待が一段と高まっており、11月雇用統計で非農業部門雇用者数や失業率、平均賃金が弱い結果となれば利下げ転換期待が一段と高まることになる。一方で、これまでの金融引き締めによる景気悪化懸念も高まっており、引き続き経済指標などをにらんだ神経質な展開となりそうだ。
今晩の米経済指標は新規失業保険申請件数、10月卸売在庫、11月チャレンジャー企業人員削減数など。企業決算は寄り前にペプシコ、ダラー・ゼネラル、引け後にルルレモン・アスレティカ、ブロードコムなどが発表の予定。(執筆:12月7日、14:00)