NY見通し-利下げ時期の見通しをめぐり、12月CPIに注目
今晩は物価指標に注目。昨日は翌日に発表される米12月消費者物価指数(CPI)などを控えた様子見姿勢が強まったものの、エヌビディアやメタ・プラットフォームズなどハイテク株の上昇が相場をけん引した。ダウ平均は170.57ドル高(+0.45%)と反発し、1月2日に付けた終値の最高値に肉薄。S&P500も0.57%高と反発し、ハイテク株主体のナスダック総合は0.75%高と4日続伸した。週初来ではダウ平均が0.61%高、S&P500が1.84%高となり、ナスダック総合は3.07%高と大幅に上昇した。
今晩は利下げ開始時期の見通しをめぐり、寄り前に発表される米12月消費者物価指数(CPI)に注目が集まる。12月CPIの市場予想は変動の大きい食品、エネルギーを除くコア指数が前月比+0.2%、前年比+3.8%と、それぞれ11月分の+0.3%、+4.0%から鈍化が予想されている。足もとでは早期の利下げ転換期待がやや後退しているものの、CMEのフェド・ウォッチが示す3月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は69%となっており、12月CPIが予想通りの鈍化となれば、早期利下げ期待が再び高まることになりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは12月CPIのほか、新規失業保険申請件数、米30年債入札など。このほか、バーキン米リッチモンド連銀総裁の講演も予定されている。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:1月11日、14:00)