NY見通し-底堅い展開か 経済指標は7-9月期GDP改定値など
今晩は底堅い展開か。昨日はウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事の発言を受けて利上げサイクルの終了見通しが強まったことや、来年の利下げ転換期待が高まったことで主要3指数がそろって上昇。ダウ平均が83.51ドル高(+0.24%)、S&P500が0.10%高とともに反発し、ナスダック総合も0.29%高と3日ぶりに反発した。11月月初来では、ダウ平均が7.15%高、S&P500が8.61%高、ナスダック総合が11.13%高となり、ダウ平均は8月7日以来の水準を回復。終値の最高値まで3.76%に迫った。引け後の動きでは予想を上回る決算や強いガイダンスを発表したネットアップが時間外取引で12%高と急伸した。
今晩の取引では利上げサイクルの終了観測や来年の利下げ転換期待を背景に引き続き底堅い展開か。昨日発表された11月消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことや、ブラックフライデーやサイバーマンデーの消費が好調だったことで景気後退懸念が和らいでいるほか、センチメントやテクニカル指標の改善も年末ラリーへの期待を高めそうだ。
今晩の米経済指標は7-9月期GDP改定値、同コア個人消費支出(PCE)価格改定値、10月卸売在庫速報値、米地区連銀経済報告(ベージュブック)など。このほか、メスター米クリーブランド連銀総裁の講演も予定されている。企業決算は寄り前にダラー・ツリー、ホーメル・フーズ、引け後にセールスフォースなどが発表予定。(執筆:11月29日、14:00)