NY見通し-底堅い展開か 決算発表はダラー・ツリーなど
今晩は底堅い展開か。昨日は米2月消費者物価指数(CPI)がわずかながらも市場予想を上回る伸びとなり、早期利下げ見通しがやや後退したものの、好決算を発表したオラクルや、人工知能(AI)向け半導体の需要拡大見通しが強まったエヌビディアが大幅高となり、ハイテク株が大きく上昇した。ダウ平均は235.83ドル高(+0.61%)と続伸し、S&P500とナスダック総合はそれぞれ1.12%高、1.54%高とともに3日ぶりの大幅反発。S&P500は5,175.27ポイントで終了し、3営業日ぶりに終値ベースの最高値を更新した。
今晩は底堅い展開か。2月CPIがやや強い結果となったことで、今後は木曜日に発表される米2月生産者物価指数(PPI)や金曜日の3月ミシガン大1年先・5年先期待インフレ率速報値を見極めたいとのムードが強まると予想されるが、昨日はオラクルやエヌビディアのほか、マイクロソフト、メタ・プラットフォームズも大幅高となった。上昇モメンタムが復活したハイテク株を中心に底堅い展開が期待できそうだ。
今晩の米経済指標・イベントはMBA住宅ローン申請指数、週間原油在庫、米30年債入札など。企業決算は寄り前にダラー・ツリー、引け後にレナーが発表を予定。(執筆:3月13日、14:00)