NY見通し-ハイテク株を中心に堅調か PCEデフレーターなど経済指標に注目
今晩は堅調か。昨日は決算を発表したメタ・プラットフォームズが急落したことや米国債利回りの上昇が重しとなり、主要3指数はそろって大幅安でスタートしたが、売り一巡後に買い戻され、下落幅を大きく縮小して終了した。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の15.97ポイントから一時17.55ポイントまで上昇したが、15.37ポイントと前日比0.60ポイントの低下で終了した。引け後の動きでは、予想を上回る決算や初めての配当支払いを発表したアルファベットが時間外で11%高と急伸し、決算が予想を上回ったマイクロソフトも時間外で4%超上昇した。
今晩は週末の取引となるが、好決算を発表したアルファベットやマイクロソフトの上昇が見込まれ、ハイテク株を中心に堅調な展開が期待されるが、足もとのインフレ動向や今後の利下げ見通しをめぐり、寄り前に発表される3月個人所得・個人消費支出(PCE)価格指数(PCEデフレーター)が焦点となりそうだ。
米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目する個人消費支出(PCE)価格指数は変動の大きい食品・エネルギーを除くコア指数が前月比+0.3%と2月分から横ばいと見込まれ、前年比では+2.7%と、2月分の+2.8%から鈍化が予想されている。予想に反して強い伸びとなれば、インフレ長期化見通しや利下げ期待後退が相場の重しとなることも警戒される。
今晩の米経済指標・イベントは3月個人所得・個人消費支出(PCE)価格指数のほか、4月ミシガン大消費者信頼感指数確報値、同1年先・5年先期待インフレ率確報値など。企業決算は寄り前にエクソン・モービル、アッヴィ、シェブロンなどが発表を予定。(執筆:4月26日、14:00)