【株価が動いた理由】SUMCO、KOKUSAI、ソフトバンクグループ、JX金属、ニデック、住友不動産、ネクソン、キリン、ゼンショー、東急(11/12)
目次

SUMCO<3436>

KOKUSAI ELECTRIC<6525>

ソフトバンクグループ<9984>

JX金属<5016>

ニデック<6594>

住友不動産<8830>

ネクソン<3659>

キリンホールディングス<2503>

ゼンショーホールディングス<7550>

東急<9005>

【株価が動いた理由】SUMCO、KOKUSAI、ソフトバンクグループ、JX金属、ニデック、住友不動産、ネクソン、キリン、ゼンショー、東急(11/12)

SUMCO<3436>

◎09:30執筆。2025年12月期今期の最終損益が赤字見通しとなったことが嫌気され、一時前日比-17.04%安と急落しました

◎今期最終損益が169億円の赤字(前期は198億円の黒字)になる見通しで、約14年ぶりの赤字となるようです

◎市場予想42億円の赤字よりも赤字幅が大きく、営業損益も市場予想11億円の黒字に反して42億円の赤字を見込んでいることも売り材料となったようです

◎また、最先端半導体向け新工場の立ち上げに伴い、減価償却費が前期比379億円増の1,168億円に膨らむ投資負担も嫌気されたようです


KOKUSAI ELECTRIC<6525>

◎10:15執筆。前日の2026年3月期今期業績予想の下方修正を受け、あるアナリストが投資判断を引き下げたことが嫌気され、一時前日比-18.37%のストップ安となり続落しました

◎このアナリストは、投資判断を「買い」から「中立」へ引き下げ、目標株価は4,400円から5,650円へ引き上げました

◎前日発表の決算では、今期売上高予想を2,440億円から2,300億円(前期比4%減)へ、純利益予想を従来予想360億円から279億円(同23%減)へ大幅に下方修正し、ともに市場予想を大きく下回り、前日比-8.05%安と急落していました

◎半導体メーカーが投資に慎重になり、半導体製造装置の販売が後ずれすることが要因のようです

◎同社株は9月以降急上昇し、前日時点で年初来約2.5倍となっていたため、高値警戒感もあったようです


ソフトバンクグループ<9984>

◎09:55執筆。好決算もAI(人工知能)関連株の過熱感への警戒から利益確定売りとなり、一時前日比-10.04%安と急落しました

◎2025年4-9月期純利益が2兆9,241億円(前年同期比2.9倍)となり、市場予想7,162億円を大幅に上回りましたが、AI関連株の過熱感への警戒が根強く、売り優勢となったようです

◎決算は、AI関連企業などに投資するビジョン・ファンド事業が好調で、オープンAIへの出資に係る投資利益が2兆1,567億円となったことなどが寄与したようです

◎併せて株式分割も発表しましたが、材料出尽くし感もあり買いは限定的となったようです


JX金属<5016>

◎10:05執筆。2026年3月期今期業績予想を上方修正し、一時+1.91%高まで上昇しましたが、物足りなさから反落し一時前日比-5.07%安となりました

◎今期純利益予想を従来予想700億円から790億円(前期比16%増)へ、営業利益予想も従来予想1,100億円から1,250億円(前期比11%増)へ上方修正しました

◎上方修正は為替や銅価格などの市況要因が押し上げた一方で、半導体材料などフォーカス事業の数量増は小幅にとどまったようです

◎同社はAI投資の恩恵銘柄として上昇基調でしたが、あるアナリストは「高い成長期待と比べるとインパクトに欠ける」との見方を示しました


ニデック<6594>

◎10:35執筆。延期していた2025年4-6月期と7-9月期の決算短信を14日に開示すると発表し、一時前日比+6.8%高と続伸しました

◎4-6月期の決算短信は、関税未払い問題などの調査影響で開示が延期され、7-9月期も例年より発表が遅れていました

◎同社株はガバナンス(企業統治)不備への懸念から低迷していましたが、不適切会計の調査結果や改善策なども近く示されるとの思惑が買いを後押ししたようです



住友不動産<8830>

◎09:25執筆。2026年3月期今期純利益予想の上方修正と、株式分割が好感され、一時前日比+7.5%高となり上場来高値を更新しました

◎今期純利益予想を従来予想2,050億円から2,100億円(前期比10%増)へ引き上げ、市場予想2,068億円も上回りました

◎分譲マンション需要が堅調で、不動産販売事業が伸びることが要因のようです

◎また、2026年1月1日付で1株を2株にする株式分割を発表したことも買い材料となったようです


ネクソン<3659>

◎10:37執筆。最大250億円の自社株買いや、増配が好感され、一時前日比+8.4%高となり年初来高値を更新しました

◎1,000万株・250億円を上限とした自社株買い(発行済株式数の1.3%)を発表しました

◎期末配当予想を15円から30円に増配し(前期は15円)、年間配当45円となることも好感されたようです

◎また、未定としていた2025年12月期今期の連結営業利益予想1,386億~1,487億円(前期比11.6%増~19.8%増)が市場予想1,396億円を上回ったことも背景のようです


キリンホールディングス<2503>

◎10:57執筆。2025年1-9月期の連結純利益が1,028億円(前年同期比29.7%増) と、市場予想1,028億円通りの好調な着地となったことが好感され、一時前日比+6.49%高となり年初来高値を更新しました

◎日豪の酒類販売に加え、子会社ファンケルの寄与などヘルスサイエンス事業(売上収益1,879億円)が好調だったことが利益を押し上げたようです

◎また、前年同期に計上したファンケルの段階取得に係る差損の反動も寄与したようです

◎なお、2025年12月期今期の連結業績見通し(純利益1,500億円)は据え置かれました


ゼンショーホールディングス<7550>

◎10:30執筆。2025年4-9月期純利益が市場予想を下回ったことが嫌気され、一時前日比-3.99%安となりました

◎4-9月期純利益は232億円(前年同期比6%減)で、市場予想248億円も下回りました

◎「すき家」事業において、コメ価格高騰で売上原価が膨らんだことが響いたようです

◎一方、あるアナリストは「全体としては順調で大きな問題はない」との見方を示したようです


東急<9005>

◎10:00執筆。2026年3月期今期純利益予想を上方修正したことが好感され、一時前日比+4.31%高となりました

◎今期純利益予想を従来予想800億円から840億円(前期比5%増)へ引き上げ、市場予想801億円も上回りました

◎インバウンド(訪日外国人)の増加により、鉄道やホテルの収益が想定を上回るようです

◎営業利益も従来予想1,000億円から1,040億円(同0.5%増)へ引き上げ、減益予想から一転して増益となる見通しです

 

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