アドバンテスト<6857>
💡株価が動いたポイント
✅2025/1/27(月)終値9,185円-865円
✅中国製AI(人工知能)の台頭でAI関連の巨額投資が不要になる可能性から、前日比-8.6%の急落となりました
◎中国のスタートアップ企業ディープシークがリースした最新AIモデル(DeepSeek V3)が、安価な半導体でも高性能を発揮できることからAI関連の巨額投資が不要になる可能性が警戒され半導体やAI関連株が売られました
◎また、アップルの「アップストア」の無料アプリで、ディープシークのダウンロード数が1位となり、2位のチャットGPTを評価でも上回ったことも背景のようです(ただしディープシークの評価数はまだ少ないため変動する可能性あり)
◎これにより、AIにおける米国の世界的リーダーシップに対する潜在的な脅威となるのではないかとの懸念が広がっており、週明けのアジア時間でNYダウなど米国市場の主要3指数も時間外取引で1%超の下落となるなど、市場ムードは悪化しているようです
◎このDeepSeek V3が先端半導体を搭載していなくても実行可能で、ベンチマークでチャットGPTを上回っていることや、圧倒的にコスト効率が良いことから、アナリストらは「AIの巨額投資計画を台無しにする可能性もある」「AIに投じられてきた莫大なコストに疑問を投げかける」との見方を示しました
◎高性能なAIであるディープシークの台頭は、高価なAI半導体を手掛けるエヌビディア<NVDA>などの脅威になる可能性があると見られたようです
◎アドバンテストの半導体試験装置をエヌビディアが採用するなど両者間の関係は深いため、悪影響は大きいとの見方から、アドバンテスト株は大きく下落したと見られます
◎またあるアナリストは、中国製AIはセキュリティ上の観点から中国などでしか本格的には使われない可能性もあり、エヌビディアなどへの影響は限定的となるかもしれない、と述べました
◎株価は2024年4月安値4,952円から今年1月10日上場来高値10,430円へ上昇。この日は一時9,130円まで下落しました
【関連記事】
・トランプトレードで「株より上がったビットコイン」の関連日米株6選
・年始からはじめる「投信つみたて」ファンド3選
・エヌビディアに毎月3万円×10年つみたてたら2億円以上になってた【米国株つみたてのはじめ方】
・株主優待68銘柄【2025年1~3月】
・2025年のNISAはどうすべき?注目ファンド5選