【株価が動いた理由】日東電工

【株価が動いた理由】日東電工

日東電工<6988>

 

◎2024/10/29(火)終値2,507円+72.5円

決算が好感され、前日比+2.97%の上昇となりました

◎2024年4-9月期純利益が799億7,500万円(前年同期比80.9%増)と大幅な増益となり買われました

◎売上収益は16%増の5217億円、営業利益は69%増の1092億円でした

生成AI(人工知能)投資の拡大でデータセンター向け回路材料や、タブレット端末向け光学フィルムの需要が増加したようです

◎同社はアップル<AAPL>に部品を提供するアップル関連銘柄として知られていますが、iPhoneの販売減速で業績が不安視されていました

◎しかし、持続的にデータセンター向け需要を確保できそうとの見通しが示され買われたようです

◎また、4-9月の為替レートが前年同期の1ドル=139.4円よりも円安水準である1ドル=153.6円で推移し、営業利益を171億円押し上げたことも大幅増益に貢献しました

◎下期(2024年10月-2025年3月)の想定為替レートは、従来の1ドル=152円より円高に見直し1ドル=140円としましたが、最高財務責任者(CFO)は「データセンターやタブレット向けが好調で、為替の影響を厳しく見積もっても十分にカバーできる」と説明しました

◎同社は為替が対ドルで1円円安に振れると年間の営業利益が26億円増えるとされています

◎なお、2025年3月期通期の業績見通しは従来予想を据え置きましたが、純利益の進捗率は約62%と高水準で推移しています

◎株価は8月5日年初来安値1,835.6円から9月27日高値2,598円へ上昇。その後はおよそ2,350~2,500円程度で推移していましたが、この日は一時2,594円まで上昇しました

公開日:2024.10.29

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