ファーストリテイリング<9983>
◎2024/10/22(火)終値51,430円-1,690円
◎日米の政局の不透明感と長期金利の上昇などから株式市場全般が売られ、前日比-3.18%の大幅安となりました
◎27日の衆院選で与党が苦戦するとの見方が広がり、リスクオフのムードが高まったようです
◎景気テコ入れが行われるとの思惑から「選挙は買い」というアノマリー(経験則)がありますが、与党の大幅議席減が見込まれる場合は当てはまらないとの見方が広がっているようです
◎議席減とは言え、与党では過半数維持との期待が先週まであり、新聞社の調査でも議席減は限定的の見通しと報じられていましたが、今週に入って与党過半数割れの公算大との報道があり、不透明感がさらに高まったと見られます
◎また、11月の米大統領選はインフレ進行となりやすい政策をより打ち出しているトランプ氏有利との見方から、米10年債利回りが上昇し、連動して日本の10年債利回りも上昇したことで、株式の割高感が意識され嫌気されたようです
◎また、ここへ来て11月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げ見送りの観測が急拡大していることも、米金利上昇の背景です
◎これにより、一時1ドル=151円台まで円安ドル高が進行し、同社のような円高メリット株の重石となっているようです
◎直近で55,000円台まで上昇し、達成感から売りが出やすい状況だったことも背景にありそうです
◎また、日経平均が10営業日連続で終値が始値を下回る「陰線」となる弱い動きであることも、日経平均への寄与度の大きな同社株にはスパイラル(連鎖)的な売りに繋がりやすい面もありそうです
◎株価は4月1日高値48,040円から8月5日安値35,140円へ下落。その後10月15日上場来高値55,310円まで上昇しましたが、この日は一時51,340円まで下落しました
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