INPEX<1605>
◎2024/10/2(水)終値2,058.5円+87円
◎中東情勢の緊迫化を背景に原油価格が上昇したことから石油関連株が人気化し、前日比+4.41%の大幅高となりました
◎イランがイスラエルへ弾道ミサイルを発射したと伝えられ、1日の米国市場では原油の供給懸念からWTI(NY原油)の代表的な指標価格が前日比+5%超の急騰となり、シェブロン<CVX>など石油関連株が全面高となりました
◎このところ米国南部に大型ハリケーンの襲来が相次ぎ、メキシコ湾岸の製油所で操業停止を余儀なくされていることも原油価格上昇の背景にあるようです
◎中東情勢を巡っては、戦渦は限定的という見方と、拡大していくという見方があり、それによって原油価格の変動も左右されそうです
◎ただし、原油価格は世界経済の減速による需要低迷で、下落傾向から低位もみ合いとなっています。あくまでその流れの中での反発であるため、中東情勢の緊張が続かない場合は上昇も一時的となる可能性もあります
◎今後、米雇用統計などを受けて米国金利の大幅利下げなどにより、景気回復期待が高まると、原油価格には追い風となる可能性もあります
◎石油関連株の値動きは、原油価格に左右される側面があるので、地政学リスクや金利/景気の動向の注視が必要です
◎株価は4月15日高値2,628円から8月5日安値1,700円へ下落、8月下旬以降はおよそ1,800~2,200円程度でもみ合いとなっています
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