小林製薬<4967>
◎2024/8/30(金)終値5,600円+356円
◎MBOによる非上場化を進める可能性があると報道され、前日比6%超の大幅高となりました
◎MBO(マネジメント・バイアウト)とは、経営陣や創業家などが関連する企業やファンドなどが買付者となって公開買い付け(TOB)を行い、市中に出回る全株式を取得して非上場化を目指すことです
◎MBOが実施された場合、現在の株価よりも高く買収されるケースが大半であるため、短期投資家の買いを集めたようです
◎MBOによる非上場化の最大のメリットは、短期的な業績や株価推移を気にせずに経営立て直しを行えることで、投資家の目を気にせずに抜本的な改革を進められるようになります
◎また、現金、資産、技術などを有する企業の株価が低位にある場合、アクティビスト(物言う株主)など経営陣に敵対的な株主が現れるリスクがあり、これを回避できるというメリットもあります
◎この点では、香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントが小林製薬株の5%超を保有していることが大量保有報告書(5%ルール)で判明しており、その動向が注目されていました
◎一方で国内証券会社のファンドマネージャーは、MBOがすぐに実現する可能性は低く、買いは続かないと見解を示しました
◎株価は2020年12月上場来高値13,120円から今年3月26日安値4,700円まで下落。その後5,200~6,000円を中心としたもみ合いとなっています
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