【株価が動いた理由】オラクル、マイクロン・テクノロジー、バーテックス・ファーマシューティカルズ、ボーイング、クアルコム、エンフェーズ・エナジー、クリスパー・セラピューティクス
目次

オラクル<ORCL>

マイクロン・テクノロジー<MU>

バーテックス・ファーマシューティカルズ<VRTX>

ボーイング<BA>

クアルコム<QCOM>

エンフェーズ・エナジー<ENPH>

クリスパー・セラピューティクス<CRSP>

【株価が動いた理由】オラクル、マイクロン・テクノロジー、バーテックス・ファーマシューティカルズ、ボーイング、クアルコム、エンフェーズ・エナジー、クリスパー・セラピューティクス

オラクル<ORCL>

◎2026/03/10(火) 終値149.4ドル-2.16ドル

◎この日の通常取引は-1.42%安で終えましたが、取引終了後に発表した2025年12月-2026年2月期決算を受けて、時間外取引で+8.7%高となりました

◎12-2月期の売上高171.9億ドル(前年同期比22%増)が市場予想169.2億ドルを上回り、一株当たり利益1.79ドルも市場予想1.7ドルを上回りました

◎企業のAI(人工知能)投資拡大を背景にクラウドインフラの売上高が84%増と急伸し、2025年9-11月期の68%増からさらに成長が加速したようです

◎契約済みの将来の売上高は5,530億ドルと前年同期の約4.3倍に膨らみ、その大部分が大規模なAI契約に関連しているとのことです

◎2027年5月期今期の売上高予想を900億ドルへ引き上げ、市場予想の866.1億ドルを上回る大幅な増収を見込んでいることが好感されたようです

◎AI需要が供給を上回るペースで成長しており、2027年5月期来期以降の収益目標も容易に達成可能であると強調しています

◎顧客が自前で半導体などを用意することが多いため、今後のAI契約をサポートするための追加の資金調達は必要ないとの見解を示し、財務懸念も後退したようです

 

マイクロン・テクノロジー<MU>

◎2026/03/10(火) 終値403.11ドル+13.79ドル

アプライド・マテリアルズ<AMAT>+2.04%がAIアプリ向け先進メモリの開発で提携すると発表し、前日比+3.54%高となりました

◎次世代のHBM(広帯域メモリ)、DRAM(記憶用半導体)、NAND型フラッシュメモリ(SSD等に使われる記憶用メモリ)の材料やプロセス技術、アーキテクチャの開発に向け、両社のエンジニアリングチームが共同研究開発を実施するとのことです

◎需要が供給を上回り「完売」状態にあるHBMなどの増産や技術革新に向け、製造装置大手との連携強化が供給懸念を和らげる材料となったようです

◎3月18日に発表予定の12-2月期決算の市場予想では、売上高187億ドル、一株当たり利益8.42ドルと大幅な増収増益を見込んでいるようです

◎米国における半導体イノベーションのパイプライン強化も提携の目的に含まれており、AIブームの恩恵を最大限に享受する体制が整いつつあるとの期待が高まったようです

 

バーテックス・ファーマシューティカルズ<VRTX>

◎2026/03/10(火) 終値499.17ドル+38.3ドル

◎希少腎臓病治療薬「ポベタシセプト」の後期臨床試験で良好な結果が示され、前日比+8.31%高となりました

◎投与された患者の尿中タンパク質がベースラインから52%減少するなど主要目的を達成し、3月末までに米食品医薬品局(FDA)へ迅速承認を申請する予定です

◎2024年に約49億ドルで買収したアルパイン・イミューン・サイエンシズの技術が検証された形となり、買収の妥当性が高く評価されました

◎アナリストは今回の成功が同社を腎臓内科分野の強豪へと押し上げる重要な一歩であり、ピーク時の売上高は100億ドルを超える可能性があると推計しています

◎主力の嚢胞性線維症治療薬に加え、次世代鎮痛剤「ジャーナバックス」と並ぶ新たな収益柱としての期待が株価を押し上げたようです

 

ボーイング<BA>

◎2026/03/10(火) 終値217.76ドル-7.24ドル

◎737MAXの一部機体で配線に加工ミスによる傷が見つかり、納入が遅れるとの報道を受けて、前日比-3.21%安となりました

◎修理は1機あたり数日で完了する見込みであり、2026年12月期今期の737MAX納入目標である約500機は現時点で維持できるようです

◎連邦航空局が本件を調査中であると公表し、相次ぐ品質トラブルに伴う規制当局の監視継続が嫌気されたようです

◎一方で2月の納入実績は全体で51機(うち737MAXは43機)と、2月としては2017年以来の高水準を記録したことも併せて発表されました

◎品質管理の改善による生産加速を目指す中で、新たな製造上の欠陥が発覚したことが投資家心理の重石となったようです

 

クアルコム<QCOM>

◎2026/03/10(火) 終値135.2ドル-2.91ドル

バンク・オブ・アメリカ<BAC>+1.37%のアナリストが投資判断を「売り」で調査を再開し、前日比-2.1%安となりました

◎最大顧客のアップル<AAPL>+0.37%が2027年秋までに自社製モデムへ完全移行することで、クアルコムは約70億〜80億ドルの売上高を失うとのアナリストの予測が嫌気されたようです

◎スマホ向けを主力とする同社の2028年までの年平均成長率は2%程度に留まり、業界平均の17%を大幅に下回ると分析されています

◎サムスン電子やシャオミが主要チップの自社開発(内製化)を進めていることも、中核的な事業リスクとして認識しているとのことです

◎短期的にはメモリ部品の価格高騰が中国スマホメーカーの生産を圧迫し、中長期的には自動車分野でエヌビディア<NVDA>+1.16%などとの競争激化が重石となるとの見ているようです

◎自動車やIoT分野の2025年9月期今期の売上高は約105億ドルを見込むものの、スマホ分野の減退を補うには不十分であると指摘されました

 

エンフェーズ・エナジー<ENPH>

◎2026/03/10(火) 終値 43.59ドル+2.73ドル

◎業種全体での売られ過ぎ感に伴う買い戻しや、低い米10年債利回りが追い風となり、前日比+6.68%高となりました

◎太陽光発電設備は融資を利用した購入が大半を占めるため、米10年債利回りが4.15%と低水準で推移していることから、借入コストの軽減が、住宅所有者や設置業者にとっての導入メリットを向上させるとの見方が広がったようです

◎また、1月に米国出荷を開始した新型マイクロインバーター「IQ9」の新製品サイクルや、太陽光発電プロジェクト向けにIQマイクロインバーター製品を導入する提携も材料視されているようです

◎2025年10-12月期の一株当たり利益0.71ドルが市場予想0.58ドルを上回り、2月4日高値52.93ドルまで急騰後は下落が続いていましたが、これらにより反発機運が高まったようです

 

クリスパー・セラピューティクス<CRSP>

◎2026/03/10(火) 終値52.8ドル-5.98ドル

◎3億5,000万ドルの転換社債の発行計画を発表し、将来的な株式の希薄化や債務負担の増大を懸念した売りが強まり、前日比-10.17%安となりました

◎2031年満期の転換社債に加え、5,250万ドルの追加購入オプションを付与する予定であり、調達資金は一般事業目的に充てられるとのことです

◎2025年12月期前期末時点の現金等は3億4,760万ドルでしたが、年間の研究開発費等で3億4,500万ドルの現金を支出しており、パイプライン開発に向けた資金確保のようです

◎現在は5件の臨床試験が進行中であり、遺伝子治療で承認実績を持つ数少ないバイオ企業として、アナリストの目標株価は依然として81.21ドルと高い水準にあります

 

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