【今週のポイント】
・ナスダック総合指数が連日の史上最高値更新中
・株式市場は「トランプラリー」を先取りし、上昇へ
・日本株市場では、TOPIX(東証株価指数)が約34年半ぶりに史上最高値を更新
・今週は、8日と10日にETF(上場投信)の決算に絡む売り需要が発生
米国株
◎先週は、ナスダック総合指数が4日連続で史上最高値を更新
◎大統領選はトランプ氏有利で、株式市場は「トランプラリー」を先取りした動きに
◎今週は、消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)の発表に注目
◎CPIやPPIが弱い数値で着地なら、9月の利下げ開始を期待し、一段の株価上昇も
日本株
◎先週は、TOPIX(東証株価指数)が約34年半ぶりに史上最高値を更新
◎海外投資家は、6月最終週に6週ぶりに日本株を買い越し
◎三菱重工業が10連騰するなど、トランプラリーを意識した銘柄が上昇
◎8日と10日にETF(上場投信)の決算に絡む売り需要が発生。警戒が必要か
【キーワード解説】トランプラリー
◎2016年11月の米国大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利し、世界中の株式市場が大幅上昇
◎当初、トランプ氏勝利は株式市場にとってネガティブ視されていたが、実際には株価が急上昇し、「トランプラリー」と呼ばれた
◎今回は、大統領候補によるテレビ討論会を受けて、トランプ氏有利の見方から、米国株市場が上昇
◎日本株市場では、トランプ氏による防衛費拡大要請の可能性から三菱重工業<7011>など、防衛関連銘柄が上昇
◎ただ、トランプ氏が掲げる政策は、米国のインフレを増長させるものも多く、株式市場にとってのネガティブ材料も少なくない
注目イベント(日本時間)
7月11日(木)
・米国:消費者物価指数(CPI)
・米国:決算発表(デルタ航空)
・日本:決算発表(セブン&アイ・ホールディングス、イオンモール、ファーストリテイリング)
7月12日(金)
・米国:生産者物価指数(PPI)
・米国:決算発表(ペプシコ、JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、シティグループ)
・日本:決算発表(良品計画、イオン、出前館)