【今週のポイント】
・FOMC(連邦公開市場委員会)を無事通過したことで、市場には安心感も
・アップル株が上昇で、ナスダック市場は史上最高値を更新中
・日本株市場も各種イベント通過で、これまで買い控えていた投資家の参戦も期待
米国株
◎先週のFOMC(連邦公開市場委員会)は7会合連続で政策金利を据え置き
◎年内の利下げ回数予想を1回に減らしたが、25年により多くの利下げを行うとの見通しを示したことで株式市場の波乱は回避
◎ナスダック市場は、アップル株の上昇などもあり、史上最高値を更新
◎今週は、FOMCを無事通過したことで、底堅い展開が期待できそう
◎重要経済指標では、購買担当者景気指数(PMI)に注目
日本株
◎先週の日銀金融政策決定会合では、長期国債の買い入れ額を減額する方針を決定
◎週初は、日銀会合や植田日銀総裁の会見内容を受けて、相場の方向感を見極めたいところ
◎日銀会合やFOMC、メジャーSQ(特別清算指数)という大イベントを通過したことで安心感も浮上か
◎ただ、日銀による年内の追加利上げの可能性もあり、引き続き上値の重い展開もありそう
【キーワード解説】アップル株
◎アップルは、「iPhone」や「iPad」などを手掛けるテクノロジー企業で、ナスダック市場に上場
◎時価総額は先週、マイクロソフトを抜いて一時的に首位になる場面もあった
◎直近の株価上昇は、「チャットGPT」の機能をiPhoneなどに組み込むことを発表したことなどがきっかけ
◎ただ、週末には、欧州委員会がデジタル市場法(DMA)にアップル社が違反したと判断する方針であることを英紙フィナンシャルタイムズが伝えた
◎この報道が、今週のアップル株の値動きにどのような影響を与えるのかを見極めたいところ
注目イベント(日本時間)
6月19日(水)
・米国:米国市場休場(ジューンティーンス)
・日本:日銀金融政策決定会合議事要旨(4月開催分)
6月21日(金)
・米国:購買担当者景気指数(製造業および非製造業PMI)速報値
・日本:消費者物価指数