【今週のポイント】
・日米で金融政策を決定する会合が開催へ
・FOMC(連邦公開市場委員会)では、年内の想定利下げ回数の変更が焦点
・日銀金融政策決定会合では、長期国債の買い入れ減額の方針がポイントに
・米国の重要経済指標では、消費者物価指数(CPI)に注目
米国株
◎先週は米国雇用統計が予想以上の上振れで、長期金利が上昇、株式市場は下落
◎今週は、FOMC(連邦公開市場委員会)の内容次第で相場が大きく変動しそう
◎年内の想定利下げ回数が減れば、米国株には厳しい展開も
◎特に、日本時間13日未明のパウエルFRB(連邦準備理事会)議長の会見に注目
◎重要経済指標では、消費者物価指数(CPI)が発表へ
日本株
◎足元では、日経平均株価の底堅い推移が続いているものの、中小型株は軟調な展開
◎今週は、日銀金融政策決定会合や植田日銀総裁の会見に注目
◎金融政策決定会合では、長期国債の買い入れ減額について具体的な方針が示されそう
◎基本的に長期国債の買い入れ減額は、円高および株安の要因でもあるため警戒が必要
【キーワード解説】長期国債の買い入れ額減額
◎日本銀行(日銀)が行うオペレーション(公開市場操作)のことで、金融市場に資金を供給するために長期国債の買い入れを実施
◎植田日銀総裁は5月の講演で、大規模な金融緩和からの出口戦略として、国債の買い入れ額減額を示唆
◎教科書的には、国債の買い入れ額減額は、国債価格の下落(金利上昇)、円高および株安要因と考えられている
注目イベント(日本時間)
6月10日(月)
・米国:決算発表(フューエルセル・エナジー)
6月11日(火)
・米国:FOMC(連邦公開市場委員会/12日まで)
6月12日(水)
・米国:消費者物価指数(CPI)
6月13日(木)
・米国:FOMC政策金利、パウエルFRB議長会見、生産者物価指数(PPI)
・日本:日銀金融政策決定会合(14日まで)
・日本:決算発表(セルソース、プレミアアンチエイジング、ダブル・スコープ)
6月14日(金)
・米国:決算発表(アドビ)
・日本:日銀政策金利、植田日銀総裁会見
・日本:決算発表(ヤーマン、エイチ・アイ・エス)