年内利下げ観測/決算発表ピーク/東京エレクトロン/為替介入【今週のマーケット展望】
【今週のポイント】
・米国雇用統計を受け、年内利下げ観測から株式市場は上昇へ
・AI・半導体関連の指標的銘柄であるエヌビディアなどが反発し、上昇へ
・日本企業は決算発表が本格化、ソフトバンクや東京エレクトロンに注目
・為替介入と見られる動きもあり、急激な円高推移には要注意
米国株
◎先週発表された米国雇用統計では、雇用や賃金の伸びが鈍化
◎米国雇用統計の結果を受けて、年内利下げ観測が高まり、株式市場は上昇
◎特に、足元では、エヌビディアなどハイテクや半導体関連に投資家の資金が流入中
◎今週は、重要経済指標の発表も少なく、要人発言や決算発表に影響されそう
日本株
◎大型連休明けの日本株市場は、米国の株高を受けて大幅上昇でスタート
◎今週から来週にかけて決算発表はピークへ。主要企業の決算などを手掛かりとした相場展開へ
◎特に注目は、全体相場に影響を与えそうなソフトバンクや東京エレクトロンの決算
◎外国為替市場では為替介入と見られる動きもあり、円高に振れる局面では輸出関連企業の値動きに要注意
【キーワード解説】決算発表
◎日米の上場企業は、四半期ごとの決算発表が義務付けられている
◎決算発表は、決算を締めてからおおむね40~45日以内に行われるのが通常
◎3月本決算企業が多い日本では、5月初旬から中旬にかけて決算発表がピークに
◎本決算の発表では、前期の実績よりも今期の会社予想が注目される
◎特に日本企業の場合、期初の会社予想は保守的なことも多く、株売りの要因になることも
注目イベント(日本時間)
5月7日(火)
・米国:決算発表(プラグ・パワー、ウーバー・テクノロジーズ)
・日本:決算発表(ヤマダホールディングス、JFEホールディングス、ワークマン、川崎汽船、任天堂、ユニ・チャーム)
5月8日(水)
・米国:決算発表(エアビーアンドビー、ウォルト・ディズニー)
・日本:決算発表(日本郵船、伊藤忠商事、三菱重工業、トヨタ自動車、LINEヤフー、ローム、オリックス、ヤマトホールディングス、三菱自動車工業)
5月9日(木)
・米国:決算発表(ビヨンド・ミート、タペストリー、ショッピファイ)
・日本:決算発表(日本たばこ産業、メルカリ、武田薬品工業、富士フイルムホールディングス、ソフトバンク、KADOKAWA、キリンホールディングス、パナソニックホールディングス、SCREENホールディングス、日産自動車)
5月10日(金)
・日本:決算発表(日本電信電話、マツダ、本田技研工業、三井不動産、三菱地所、セコム、KDDI、弁護士ドットコム、東京エレクトロン)