ネットフリックス・TSMC決算/34年ぶり円安/為替介入【今週のマーケット展望】
【今週のポイント】
・大手銀行やネットフリックスが決算発表へ
・米国の金融政策に関する要人発言に注意
・日米の半導体関連銘柄に影響を与えそうなTSMC(台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー)の決算に注目
・34年ぶりの円安も、日本の通貨当局によるドル売り・円買いの為替介入には警戒が必要
◆米国株
◎先週の米国株市場は、期待外れの銀行株決算や中東の地政学リスクなどで大幅安
◎今週も大手銀行やネットフリックスなど、注目の決算発表が続々
◎18日のTSMCの決算発表は、半導体関連銘柄に影響を与えそう
◎6月の利下げ期待後退で米国株は上値の重い展開。要人発言などによる相場の変動に警戒が必要
◆日本株
◎週末の米国株安を受けて、週初の日本株市場は大幅下落でスタート
◎外国為替市場では円安が進行、34年ぶりの1ドル=153円台に突入
◎円安は日本株市場の下支え要因になる一方で、行き過ぎた円安局面では為替介入に警戒
◎今週はTSMCの決算もあり、半導体関連銘柄の株価変動要因に
【キーワード解説】為替介入
◎通貨当局(財務省や金融庁、日本銀行など)が為替相場に影響を与えるために、外国為替市場で売買を行うこと。正式名称は、「外国為替平衡操作」
◎財務省が、日本銀行に対し為替介入実行の具体的指示を行い、日本銀行が介入を実施する
◎足元では、行き過ぎた円安を抑制するために、「ドル売り・円買い」の為替介入が警戒されている
◎為替介入が行われた場合、一時的に介入した方向に為替が大きく変動することに
◎ただ、過去の経験則では、為替介入の効果は限定的とも見られている
◆注目イベント(日本時間)
4月15日(月)
・米国:決算発表(ゴールドマン・サックス・グループ)
・日本:決算発表(東宝、出前館)
4月16日(火)
・米国:決算発表(チャールズ・シュワブ、ユナイテッドヘルス・グループ、バンク・オブ・アメリカ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、モルガン・スタンレー)
4月18日(木)
・米国:決算発表(ブラックストーン)
4月19日(金)
・米国:決算発表(ネットフリックス、アメリカン・エキスプレス、プロクター・アンド・ギャンブル)
・日本:消費者物価指数