レーザーテックやソニーグループが決算発表/日米の長期金利上昇/消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)【今週のマーケット展望】(2023/08/07)
【今週のポイント】
・≪米国債の格下げ≫や≪10年債利回りの上昇≫が株式市場のマイナス要因に
・重要経済指標では、≪消費者物価指数(CPI)≫や≪生産者物価指数(PPI)≫に注目
・日本株市場では、≪決算発表≫がヤマ場へ。好決算企業が買われる展開になりそう
【キーワード解説】
格付け会社
◆10年債利回りの高止まりが解消するかがポイント
◎先週は、『大手格付け会社』のフィッチ・レーティングスが米国債を格下げへ
◎≪米国10年債利回り≫も4%台の高水準で高止まり
◎これらが株式市場の重しとなり、NYダウなど好調だった主要株価指数に陰りが
◎10年債利回りが下がってくれば、株式市場にはプラス材料
◎今週は、≪消費者物価指数(CPI)≫や≪生産者物価指数(PPI)≫に注目が集まりそう
◆長期国債の金利上昇が気がかり。レーザーテックなどが決算発表へ
◎先週は、『格付け会社』による米国債格下げの影響をいち早く受けた日本株市場
◎日本でも≪10年物国債≫の金利上昇が株式市場の気がかり材料に
◎今週は、半導体大手のレーザーテック、個人投資家に人気のソニーグループが決算発表へ
◎決算発表がピークを向かえる中、素直に好決算企業が買われる展開となりそう
【キーワード解説】格付け会社
◎国や企業が発行する債券や金融商品などの支払い能力などを評価し、格付けする会社
◎米国の「ムーディーズ」と「S&Pグローバル・レーティング」、「フィッチ・レーティングス」が3大格付け会社と呼ばれている
◎今回、米国債を格下げしたのは、フィッチ・レーティングス
◎2011年にもスタンダード&プアーズ(現S&Pグローバル・レーティング)が米国債を格下げし、株式市場が急落したことも
◎今回の格下げは、今後3年間に予想される財政悪化、高水準かつ増大する一般政府債務残高、度重なる債務上限問題での膠着などが原因
◆注目イベント (日本時間)
8月7日(月)
・日本:決算発表(東レ、岩谷産業、東芝、ワークマン、東京海上ホールディングス、レーザーテック)
8月8日(火)
・米国:決算発表(ビヨンドミート、ノババックス、パランティア・テクノロジーズ、クリスパー・セラピューティクス)
・日本:決算発表(明治ホールディングス、SUMCO、資生堂、小林製薬、出光興産、マツダ、ヤマハ発動機、バンダイナムコホールディングス、アシックス、NTTデータ、ニトリホールディングス、ソフトバンクグループ、ダイキン工業、キリンホールディングス)
8月9日(水)
・米国:決算発表(ドクシミティー、リフト、インビテ、ロブロックス、アップスタートホールディングス)
・日本:決算発表(日本電信電話、INPEX、ディー・エヌ・エー、アサヒグループホールディングス、テルモ、コーセー、ブリヂストン、SMC、ソニーグループ、本田技研工業、オリンパス、セコム)
8月10日(木)
・米国:消費者物価指数(CPI)
・米国:決算発表(ウォルト・ディズニー、イルミナ、ラルフローレン)
・日本:決算発表(ENEOSホールディングス、日本マクドナルドホールディングス、ENECHANGE、メルカリ、楽天グループ、リクルートホールディングス、かんぽ生命保険、三菱地所、東京エレクトロン)
8月11日(金)
・米国:生産者物価指数(PPI)
8月15日(火)
・米国:決算発表(ホーム・デポ)