💡この記事のポイント
✅中東情勢を横目に、日米ともAI/半導体関連の落ち着きを見極める局面
✅日本株市場は月前半、決算を手がかりに業績相場へ展開か
✅夏の休暇などで市場参加者が減りやすい時期で、指数は予想外の動きも
🔎登場する主な銘柄
✅米国株:エヌビディア、キャタピラー、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ、スペースX
✅日本株:トヨタ自動車、ソフトバンクグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ

✅中東情勢を横目に、日米ともAI/半導体関連の落ち着きを見極める局面
✅日本株市場は月前半、決算を手がかりに業績相場へ展開か
✅夏の休暇などで市場参加者が減りやすい時期で、指数は予想外の動きも
✅米国株:エヌビディア、キャタピラー、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ、スペースX
✅日本株:トヨタ自動車、ソフトバンクグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ
米国株
日本株
NYダウは、利上げへの警戒感がやわらいだことや、企業決算への期待から上昇し、7月7日に史上最高値を更新しました。
しかし、その後は流れが一変。AIやデータセンターへの巨額投資が、本当に利益につながるのかという不安が広がり、半導体株や巨大テック株は下落基調に転じました。
半導体株の値動きを示すフィラデルフィア半導体指数(SOX)も、6月下旬の最高値から20%以上下落。一般的に「弱気相場入り」の目安とされる水準まで下がったことが、投資家心理を冷やしました。
さらに、7月7日に米国とイランの戦闘が再開。原油価格の上昇によってインフレ進行や、金利が再び上昇することへの警戒感も強まりました。
8月の米国株市場では、中東情勢や原油価格、米国の金利動向を見ながら、半導体株や主要ハイテク株の下落が落ち着くかが注目されそうです。
7日の米国雇用統計や12日の消費者物価指数(CPI)など、重要な経済指標も発表されます。その結果を受けて、これまで注目が集まっていたハイテク・半導体株以外にも買いが広がるかがポイントです。
ただし、8月は多くの市場参加者が夏休みに入るため、売買が少なくなる「夏枯れ相場」になりやすい時期です。取引が少ないと、ちょっとしたニュースでも株価が大きく動くことがあるため、注意が必要です。
主なイベントでは、現地時間27日から開催される経済シンポジウム、通称「ジャクソンホール会議」が注目されます。
同会議でウォーシュFRB(米連邦準備理事会)議長が、今後の金利についてどのような発言をするのかが焦点です。9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)での金利政策を考えるうえでも重要なイベントとなります。
また、現地時間26日に予定されているエヌビディア<NVDA>の決算も見逃せません。決算内容だけでなく、発表後の株価の動きが米国株市場全体のムードを左右する可能性があります。
米国主要企業の決算発表スケジュールは、4日にキャタピラー<CAT>、マクドナルド<MCD>、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>、5日にウォルト・ディズニー<DIS>、18日にホームデポ<HD>、20日にウォルマート<WMT>、26日にエヌビディアがそれぞれ予定されています。
特に注目されるのは、AI/半導体株への影響が大きいエヌビディアです。
このほか、データセンター向け発電機の需要拡大が期待されるキャタピラーや、AI向け半導体でエヌビディアを追うアドバンスト・マイクロ・デバイセズにも関心が集まりそうです。
また、6月の新規上場直後の人気が一巡し、その後は下落が続いているスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)<SPCX>の株価が持ち直すかにも注目です。
・8/3:購買担当者景気指数(製造業PMI)確報値、ISM製造業景気指数
・8/4:貿易収支
・8/5:購買担当者景気指数(非製造業PMI)確報値、ISM非製造業景気指数
・8/6:新規失業保険申請件数
・8/7:米国雇用統計
・8/12:消費者物価指数(CPI)
・8/13:生産者物価指数(PPI)、新規失業保険申請件数
・8/20:FOMC議事要旨(7月開催分)、新規失業保険申請件数、景気先行指数
・8/21:購買担当者景気指数(製造業および非製造業PMI)速報値
・8/26:個人消費支出(PCE)
・8/27:新規失業保険申請件数
・8/31:G7・G20財務相・中央銀行総裁会議(9月1日まで、米アッシュビル)
7月の日経平均は、徐々に上値を切り下げました。
米国市場で、AIやデータセンターへの巨額投資がどれだけ利益につながるのかという不安が広がり、AI/半導体株が下落。これを受けて、日経平均への影響が大きい半導体・電子部品関連株も売られました。
半導体関連企業の影響が大きい韓国のKOSPI指数が急落したことも、AI/半導体株への逆風となりました。
さらに月後半には、米国とイランの戦闘再開による原油高や、米国のインフレ懸念、急速な円安への警戒感も強まり、積極的に株を買いにくい状況となりました。
8月の日経平均は、まずはどの水準で下げ止まるかを探る展開となりそうです。
中東情勢への警戒感が再び高まるなか、AI/半導体関連株の値動きが落ち着くかが重要です。まずは、7月31日に決算発表を終えるキオクシアホールディングス<285A>の株価が、市場の雰囲気を変えられるかが焦点です。
決算発表が一巡する月後半は、市場参加者が少なくなり、「夏枯れ相場」も意識されやすくなります。売買が少ないなかで株価が大きく動く可能性には注意が必要です。
一方、TOPIX(東証株価指数)は、7月7日に史上最高値となる4,137.62ポイントを付けた後も、4,000ポイント前後の高い水準を維持しています。中期的な株価のトレンドを示す13週移動平均線にも支えられ、上昇基調は続いています。
決算発表をきっかけに、メガバンクなどの金融株、大手総合商社、大手海運、総合重機といった、半導体株以外の割安株に買いが広がるかも注目ポイントとなりそうです。
2026年4-6月期の決算発表は、7日に約670社が発表を予定しており、この日がピークとなります。その後、14日ごろまでに主要企業の発表がほぼ出そろう見通しです。
最大の注目は、4日の14時ごろに決算発表を予定するトヨタ自動車<7203>と、6日の取引終了後に発表を予定するソフトバンクグループ<9984>です。
トヨタ自動車は、通期で3期連続の営業減益を予想しています。ただし、会社側の予想は慎重すぎるとの見方もあります。資材価格の上昇や米国の関税、為替の想定について、会社がどのような見通しを示すかが注目されます。また、株価がPBR(株価純資産倍率)1倍割れの状態から抜け出せるかもポイントです。
ソフトバンクグループは、上場延期の可能性が報じられた出資先の米オープンAIや、AI投資によってどれだけ利益を生み出せるのか、投資資金をどのように確保するのかに関心が集まりそうです。
このほか、3日に決算発表を予定する三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が、新たな自社株買いを発表するかも注目されます。日々の売買が活発な銘柄では、4日のイビデン<4062>、6日のJX金属<5016>、7日のフジクラ<5803>の決算も注目度が高まりそうです。
また、半導体材料が注目されている味の素<2802>や、サイバー攻撃を受けながら短期間でシステムを復旧させたニチレイ<2871>など、食料品関連の銘柄にも関心が向くことが予想されます。
・8/5:日銀金融政策決定会合議事要旨(6開催分)
・8/7:景気動向指数(速報値)
・8/10:景気ウォッチャー調査、日銀金融政策決定会合「主な意見」(7月開催分)
・8/11:日本株市場休場(山の日)
・8/13:国内企業物価指数
・8/17:国内総生産(GDP)速報値
・8/20:貿易収支
・8/21:消費者物価指数
・8/25:景気動向指数(確報値)
・8/28:雇用統計、東京消費者物価指数
記事作成日:2026年7月28日