実践テクニカル教室・第9回 天井や底入れのサイン「はらみ線」と「包み線」~アルファベット

💡この記事のポイント

✅高値圏や安値圏で注目したい2本のローソク足の組み合わせ

✅天井や底入れのサイン「はらみ線」「包み線」

アルファベットで検証


目次

2本のローソク足の形を投資のヒントにしよう

高値圏や安値圏で注目「はらみ線」と「包み線」

アルファベットで検証

実践テクニカル教室・第9回 天井や底入れのサイン「はらみ線」と「包み線」~アルファベット

2本のローソク足の形を投資のヒントにしよう

ローソク足は、ある一定期間(日足、週足、月足など)の株価の値動き(始値、終値、高値、安値)を1本のローソクの形で示したもので、その形状によって相場の強弱や勢いを判断するヒントとなります。


実践テクニカル教室・第8回 ローソク足の基本20パターン~日経平均では、ローソク足単体の基本20パターンをご紹介しましたが、今回は2本のローソク足の組み合わせによる考え方について解説していきます。ローソク足の基本については、以下の記事もご参照ください。

チャート分析のキホン!ローソク足で何がわかる?


高値圏や安値圏で注目「はらみ線」と「包み線」

では、2本のローソク足からなる「はらみ線」と「包み線」について解説していきましょう。これらは相場の高値圏や安値圏で現れることで、相場の天井や底入れのサインとされているものです。


「はらみ線」のパターン

はらみ線は、前のローソク足の方が長く、直近のローソク足を含んでいるパターンです。ローソク足の組み合わせには、「陽線と陰線」「陽線と陽線」「陰線と陽線」「陰線と陰線」の4種類が存在しますが、考え方は以下の通りとなります。


相場の高値圏で前のローソク足が陽線のはらみ線が出た場合(直近のローソク足は陽線・陰線にかかわらず)には、相場の天井を示すサインと見られます。一方、相場の安値圏で前のローソク足が陰線のはらみ線が出た場合(直近のローソク足は陽線・陰線にかかわらず)には、相場の底入れを示すサインと見られます。


なお、厳密には順番に関わらず陰線と陽線の組み合わせのみがはらみ線とする説もあるようです。


「包み線」のパターン

包み線は、直近のローソク足の方が長く、前のローソク足を包み込んでいるパターンです。相場の高値圏で直近のローソク足が陰線の包み線が出た場合(前のローソク足は陽線・陰線にかかわらず)には、相場の天井を示すサインと見られます。一方、相場の安値圏で直近のローソク足が陽線の包み線が出た場合(前のローソク足は陽線・陰線にかかわらず)には、相場の底入れを示すサインと見られます。


なお、厳密には順番に関わらず陰線と陽線の組み合わせのみが包み線とする説もあるようです。


アルファベットで検証

※出所:TradingView

 

上の画像は、インターネット検索「Google」を中核とするアルファベット<GOOGL>の日足チャートです。


左の吹き出しでは、安値圏で相場の底入れのサインとなる「はらみ線」が現れ、その後、株価は上昇しています。陰線と陽線の組み合わせなので、より強いサインと見ることもできそうです。

真ん中の吹き出しでは、前のローソク足の実体は後のローソク足の実体に包み込まれていますが、ヒゲははみ出ています。これは厳密には「包み線」とは言えないかもしれませんが、おおむね「包み線」に近い状態と言えそうです。この辺りの定義は諸説あるようです。

右の吹き出しは、安値圏で相場の底入れを示す「包み線」が出現し、その後、株価は上昇しています。こちらは陽線同士の組み合わせなので、包み線とは言えないという見方もあるようですが、前のローソク足を大きく上回る値動きとなっていますので、相場が変動する兆しがあるようにも見えます。


ただし、チャートやテクニカル分析は絶対ではなく「ダマシ」もあるため、ローソク足だけで判断するのではなく、相場状況やその他のテクニカル指標も参考にしましょう。



記事作成日:2026年3月19日