この記事でわかること
・CFDのデメリットは、レバレッジ取引によるリスク
・日中忙しい場合も、日本時間深夜に行われる米重要指数発表やFOMCに合わせた取引ができる
・デメリットやリスクを十分に理解し、CFDならではのメリットを活かしたトレードを
CFDのデメリットってなに?
CFD(差金決済取引:Contract For Difference)には、主に3つの大きなメリットがあります。
1つ目は、レバレッジ(てこの原理)が効いているため、元手の運用資金以上の取引ができることです。これにより、通常の株式投資などに比べて、資金効率が格段にアップします。
2つ目は、上昇相場だけではなく、下落相場でも収益が追求できること。
3つ目は、株価指数に投資する「10倍CFD」なら、ほぼ24時間取引ができることです。
こんな便利なCFDですが、デメリットはあるのでしょうか?
まず、考えられるデメリットとしては、レバレッジ取引によるリスクです。一般的にリスクとリターンは表裏一体のため、大きなリターンが期待できるものは当然リスクも大きくなります。
予想と反対方向に株価が動いた場合には損失が生じることになりますし、相場が急激に変動した場合には追加の証拠金が必要になったり、場合によっては損失額が預け入れている証拠金(投資元本)を上回ってしまう可能性もあります。それらを回避するためには、常に証拠金に余裕を持った投資を心掛けるべきです。
日経平均株価やNYダウといった主要株価指数に投資する「10倍CFD」では、前述した通り、ほぼ24時間の取引が可能です。このため、あまりのめり込んでしまうと日々の生活にも支障をきたしてしまいます。専業トレーダーならまだしも、会社員や自営業を営む方であれば、時間を上手に使ってCFDと向き合うことが重要です。
米国重要経済指標の発表日に短期トレード
一方、株式CFDの場合には、金利調整額といった日々のコストも必要になりますので、長期投資にはあまり向いていません。ですので、CFDは短期投資向きの金融商品と位置付けて投資したほうが良いでしょう。
では、CFDにはどのような投資スタイルが向いているのでしょうか? たとえば、主要株価指数に投資する「10倍CFD」では、米国雇用統計などの重要経済指標の発表時や、米国の金融政策を決定するFOMC(連邦公開市場委員会)の開催日をターゲットにした取引があります。
特に最近では、これらの結果や内容次第で株式市場が大きく反応するケースが目立っています。ほとんどの発表は日本時間の深夜に行われますので、日中は忙しいサラリーマンや主婦の方でも気兼ねせずにパソコンやスマホを開いて取引が行えるはずです。
ただ、当然のことながら、結果や内容を事前に知ることはできません。相場を「読んで賭ける」ようなやり方は大きな危険が伴います。ですので、それらの発表を受けて株価が動く方向に素早く飛び乗ったり、または行き過ぎた株価の収束を狙ったりといった短期投資が主流になります。
最後にCFDで一定以上の利益を得た投資家は、確定申告を行う必要があります。CFDで損失が出た場合にも確定申告を行っておけば、翌年以降3年間に渡っての利益と相殺することで税金を減らすことができます。確定申告自体はネットでも申告できますし、難しいものではありませんので、それほど心配する必要はありません。
デメリットやリスクを十分に理解し、CFDならではのメリットを活かしたトレードを目指してください。
記事作成:2023年2月9日