好決算/FOMC/米国雇用統計/為替介入/日経平均先物【今週のマーケット展望】
【今週のポイント】
・米国は良好な決算発表で、株価はリバウンドを試す展開へ
・FOMC(連邦公開市場委員会)や、米国雇用統計など経済指標に注目
・株価に影響を与えそうなイベントが多く、株式市場は乱高下の展開も
・日本株は為替動向が気になるものの、基本的には米国株に連動か
◆米国株
◎アルファベットやマイクロソフトなど注目企業の好決算で、米国株は戻りを試す展開に
◎今週は、FOMC(連邦公開市場委員会)や米国雇用統計など注目イベントが続々
◎FOMCでは、利下げ時期の後退や利下げ回数の縮小が見込まれており、株式市場にとってはネガティブ材料
◎一方で、これまで発表されている企業決算は良好で、株式市場の下支え要因に
◎今週も株式市場のボラティリティ(価格変動の度合い)は高まりそうで乱高下の展開も
◆日本株
◎先週の日銀金融政策決定会合後から外国為替市場では円安ドル高が進み、株式市場は上昇
◎29日には、34年ぶりに1ドル=160円をつけた後、為替介入と見られる動きもあった
◎29日は祝日で日本株市場は休場だが、先物市場では日経平均先物が大幅上昇
◎連休の谷間ということもあり、基本的には米国株の動向に左右される展開に
◎株式市場の売買高が減少する中、日経平均や個別銘柄の一部は激しい値動きがありそう
【キーワード解説】日経平均先物
◎日経平均先物は、日経平均株価を原資産とする株価指数先物取引のこと
◎日本の祝日も稼働しており、米国株市場の動向などを受けて価格が上下動する
◎一般的に、連休明けの日経平均株価は、日経平均先物の価格に連動してスタートする
◎先物取引のため、株価が下落すると思った場合には、売りから入ることで収益を狙うことができる
◎基本的には上級者向けの金融商品だが、株価下落でも収益を狙えることもあり、リスクヘッジなどに活用する投資家も多い
◆注目イベント(日本時間)
4月30日(火)
・米国:決算発表(コカ・コーラ、イーライリリー、マクドナルド、スリーエム)
・日本:決算発表(商船三井、日本M&Aセンターホールディングス、東日本旅客鉄道、西日本旅客鉄道、東海旅客鉄道)
5月1日(水)
・米国:購買担当者景気指数(製造業PMI)確報値、ISM製造業景気指数
・米国:決算発表(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ、ペイパル、スターバックス、レモネード、クラフト・ハインツ、マスターカード、ファイザー)
・日本:決算発表(三井物産)
5月2日(木)
・米国:政策金利(FOMC2日目)、パウエルFRB議長会見
・米国:決算発表(ドアダッシュ、クアルコム、モデルナ)
・日本:決算発表(住友商事、丸紅、三菱商事、日本航空)
5月3日(金)
・米国:米国雇用統計、購買担当者景気指数(非製造業PMI)確報値、ISM非製造業景気指数
・米国:決算発表(アップル、アムジェン、イルミナ、マイクロチップ・テクノロジー)