地政学リスク/CPI/日米決算発表/為替介入【今週のマーケット展望】
【今週のポイント】
・地政学リスクの台頭で原油価格が上昇。インフレの高止まりに警戒
・消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)に注目
・米国では、大手金融機関が決算発表へ
・日本では、日経平均株価への影響度が高いファーストリテイリングが決算発表へ
◆米国株
◎先週は、強い米国雇用統計により早期利下げ期待後退も、米国経済の先行きを楽観視して株価は上昇
◎週末にイスラエルとイランの武力衝突という地政学リスクが台頭
◎地政学リスクにより原油価格が上昇しており、インフレの高止まりが警戒されることに
◎今週は、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の重要経済指標に注目
◎重要経済指標が事前予想を大きく上ブレするようなら、一時的な株安に要注意
◎大手金融機関を皮切りに、米国企業の決算発表が本格化へ
◆日本株
◎先週は日経平均株価が大きく下落したものの、週初は米国株高を受けて上昇スタート
◎米国株の動向を注視しながらも、基本的には押し目買いスタンスが有効か
◎今週は、日経平均への影響度が高いファーストリテイリングが決算発表へ
◎外国為替市場では円安に振れており、これ以上の円安局面ではドル売り・円買いの為替介入に要注意
【キーワード解説】地政学リスク
◎ある特定の地域が抱える政治的や軍事的な緊張の高まりが世界経済や株式市場にもたらすリスクのこと
◎軍事的な緊張が高まると、原油や石炭、鉄鉱石価格などの上昇に加え、サプライチェーンの混乱を招く可能性が高まる
◎現在は、世界的にインフレが警戒されており、原油価格などの上昇はインフレの高止まりにつながりやすい
◆注目イベント (日本時間)
4月9日(火)
・日本:決算発表(イオンモール)
4月10日(水)
・米国:消費者物価指数(CPI)
・日本:決算発表(セブン&アイ・ホールディングス)
4月11日(木)
・米国:FOMC議事録(3月開催分)、生産者物価指数(PPI)
・ユーロ:欧州中央銀行(ECB)政策金利
・日本:決算発表(ファーストリテイリング)
4月12日(金)
・米国:決算発表(JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、シティグループ)
・日本:決算発表(UUUM、良品計画、高島屋)