新年度相場入り/米国利下げ時期/円買い介入【今週のマーケット展望】
【今週のポイント】
・ISM製造業景気指数や米国雇用統計など、重要経済指標の発表に注目
・強い経済指標が出た場合には、利下げ時期の先送りなど株式市場にはネガティブ要因も
・日本株は新年度相場入りで、新たな資金流入期待も
・為替介入が意識される円安水準にあり、一時的な円高に警戒
◆米国株
◎先週は、NYダウおよびナスダック総合指数が史上最高値近辺で推移
◎市場の注目は、米国の利下げ開始時期と年内の利下げ回数
◎今週はISM製造業景気指数や米国雇用統計などの重要経済指標に注目
◎基本的には強気相場継続も、強い経済指標の発表などで利下げ時期の先送りや利下げ回数減少が意識されるようなら要注意
◆日本株
◎新年度相場入りで、国内機関投資家など新規の資金流入が期待できそう
◎米国株同様、強気相場が継続しそうで、大きく下げる局面は押し目買いの好機か
◎ただ、外国為替市場では円安が進行しており、ドル売り・円買い介入や要人発言に注意が必要
◎大きく円高に振れる局面では一時的な株安に要注意
【キーワード解説】新年度相場
◎国内機関投資家などは、年度末となる3月末に向けていったんポジションを手仕舞う傾向がある
◎そして、新年度が始まると再び買いを入れることが多く、株式市場には新規のマネーが流入しやすいと言われる
◎また、米国では、確定申告の還付金のシーズンが4月ごろから始まり、これが株式市場に流入する期待もある
◎新年度相場入りで需給が好転し、株式市場の上昇が期待できるというアノマリーがある
◆注目イベント (日本時間)
4月1日(月)
・米国:ISM製造業景気指数
4月3日(水)
・米国:ISM非製造業景気指数
4月5日(金)
・米国:米国雇用統計
・日本:景気動向指数(速報値)
・日本:決算発表(安川電機)