米国株:利下げ開始を探る4月に
<4月:米国の主要スケジュール >
・4/1:ISM製造業景気指数
・4/3:ISM非製造業景気指数
・4/5:米国雇用統計
・4/10:消費者物価指数(CPI)
・4/11:FOMC議事録(3月開催分)
・4/26:個人消費支出(PCE)
・4/30:FOMC(連邦公開市場委員会・5/1まで)
<4月:米国主要企業の決算発表スケジュール >
4/12:JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、シティグループ
4/15:ゴールドマン・サックス・グループ
4/16:チャールズ・シュワブ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、バンク・オブ・アメリカ、ロッキード・マーチン、モルガン・スタンレー
4/17:トラベラーズ・カンパニーズ
4/18:テスラ、ユニオン・パシフィック
4/19:ネットフリックス、プロクター・アンド・ギャンブル、アメリカン・エキスプレス、フリーポート・マクモラン
4/22:ベライゾン・コミュニケーションズ
4/23:ゼネラル・エレクトリック、スリーエム、RTX、ゼロックス・ホールディングス、ゼネラルモーターズ、ネクステラ・エナジー
4/24:アルファベット、テキサス・インスツルメンツ、ビザ、AT&T
4/25:IBM、サービスナウ、アメリカン・エアラインズ・グループ、コムキャスト、マスターカード、ダウ
4/26:インテル
4/30:スポティファイ・テクノロジー
NYダウ、ナスダック総合指数、S&P500の米国主要株式指数は、3月にいずれも史上最高値を更新しました。生成AI(人工知能)向け半導体の好調を受けたエヌビディアの好決算と、FOMC(連邦公開市場委員会)において5会合連続で政策金利が据え置かれるとともに、年内3回の利下げ見通しの維持が好感されました。今後の市場の関心は利下げの開始月に移っています。
マーケットでは、6月の利下げ開始の可能性が高まっており、4月30日から5月1日に開催されるFOMCで方向性が示されることが期待されています。引き続き、NYダウやナスダック総合指数は、重要経済指標の発表に左右される展開となりそうですが、利下げ期待をベースとして、最高値更新のトレンドが継続する可能性が指摘されています。
このほか、米国企業の決算発表は4月中旬から大手金融株を皮切りとして本格化します。
日本株:需給が好転し、日経平均は先高観強まる可能性
<4月:日本の主要スケジュール >
・4/1:日銀短観
・4/5:景気動向指数
・4/8:景気ウォッチャー調査
・4/19:消費者物価指数(CPI)
・4/25:日銀金融政策決定会合(26日まで)
・4/26:植田日銀総裁会見、日銀「展望レポート」
・4/29:日本株市場休場(昭和の日)
<4月:日本主要企業の決算発表スケジュール>
4/4:オンワードホールディングス
4/5:安川電機
4/9:イオンモール
4/10:エービーシー・マート、セブン&アイホールディングス、吉野家ホールディングス
4/11:ファーストリテイリング
4/12:UUUM、良品計画、高島屋
4/15:東宝
4/23:ニデック
4月は需給が好転して先高観が強まりやすい相場特性があります。年金運用など機関投資家のリバランス(資産再配分)の売りや利益確定売り圧力が3月の年度末で一巡。機関投資家の運用開始月に加えて、海外ファンド勢の第2四半期入りもあり、新規マネーが流入しやすく、相場が盛況となる傾向が見られます。昨年(2023年)は4月7日から18日にかけて日経平均が8連騰を記録したことも記憶に新しいところです。
4月は25日から26日にかけて日銀金融政策決定会合がありますが、3月の会合でマイナス金利政策の解除が決定し、植田日銀総裁の会見では「当面、緩和的な金融環境が継続」と早期利上げを否定していることから過度な影響はなさそうです。ただ、為替の動向は引き続き相場を左右する材料として働くでしょう。
3月期企業の本決算は23日のニデックの発表から本格化します。各企業が決算短信で示す今期業績予想が最大の注目点ですが、輸出関連企業の業績予想における前提条件となる為替見通しも注目です。この3月期企業の決算を前に、月中旬にかけては2月期本決算および8月期第2四半期決算の発表が活発化し、12日がそのピークとなります。
記事作成日:2024年3月22日